Hisakazu Hirabayashi * Official Blogカレル・ヴァン・ウォルフレンを改めて読む

カレル・ヴァン・ウォルフレンを改めて読む

  • Day:2009.12.10 00:00
  • Cat:政治
政権交代して何かが変わったようで変わっていない。

私は小さいながらも組織を変えようとして、成功したこともあるが、失敗したこともある。
数は成功のほうが多いが、失敗のほうはスケールが大きく、関係者の方々に与えた被害も甚大だった。
そんな成功体験、失敗経験から感じる、勘のようなものだが、民主党がやろうとしている改革には、とんでもない壁がぶつかっていて、ただただ一生懸命に働いている人たちが、どんどんと疲弊していくように思える。

簡単な話、昔、ブイブイ言わせてエネルギッシュだった人が、最近、疲れた顔してません?
インタビューで答えても、声が小さくなっていません?
……と、思う。
同じことを感じる人も多いだろう。

夏にはじめた改革が、冬に手応えがあるようならば、翌年は綱渡りだが、その手応えはより大きくなる。
だが、夏にはじめた改革が冬になっても効果が出ない、あるいは悪化するようなら、大幅な作戦変更が必要だ、というのが持論だ。なぜ、夏と冬が関係あるのか? これも私の拙い経験がそう言わせている。

民主党に、あの夏の眩しさはない。
冬が来た。鳩山首相の献金問題はひどい。贈与税の問題でもないだろう。
普天間米軍基地問題だって、予算編成と国債発行額だって、高速道路無料化だって、夏に言っていたマニフェストとは、ずいぶんと違うものになってきた。

だが……ずいぶんと大きく出てしまったが国民って、民主党、鳩山政権に対して寛容だ。
非難をするだけして、また政権交代をしても、ものごとが良くなるとは思っていないからだろう。

政治主導を目指すと言ったが、政治主導にならない。
あるいは、ねじ曲がった政治主導になっている。
官僚の力は、新政権によって奪われたのか、かえって力を増しているのかもわからない。

私が今、読み返したいのは以下の3冊の本だ。
今さら、誰が良いとか悪いとか言っている場合ではなく、できあがってしまった「構造」と「システム」が、改革をさまたげているように思えるからだ。

3冊の著者、オランダ生まれのジャーナリスト、カレル・ヴァン ウォルフレンはドキッとすることを言う。

●日本では民主主義はいまだに実現していない。それは可能性にとどまっている。日本人が現実だと思っていることはほとんど幻想だ。幻想はただ現状維持のために役だっている。

『人間を幸福にしない日本というシステム』より。
ということは、あの夏の選挙は政権交代という幻想を見た、というところまで戻って考え直さなくてはいけないのか?


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  • 2010/08/28 09:14
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