Hisakazu Hirabayashi * Official Blog任天堂業界

任天堂業界



ヒラバヤシさん、東京ゲームショウが今年は10月開催のようですが、私は行くべきかどうか迷っています。現在の日本のゲーム業界のアウトラインはどのような状況ですか?




ライヤー博士、例によって私は異端な意見を述べますが、「日本のゲーム業界」というくくりは、もはや無くなっていると思います。もう、2年くらいまえからでしょうか。私は「任天堂業界」の出現を宣言しました。ニンテンドーDS、Wii、および任天堂が発売する、その対応ソフト……たとえば脳トレなどのトレーニングソフトですが、それだけで十分に業界と呼ぶにふさわしいほどに肥大化し、それは、従来のゲーム業界とは異質なので、分離して「任天堂業界」と呼びたいのです。

昨年の古い原稿ではありますが、大きなトレンドは変わっていません。
抜粋してお見せします。

07年の家庭用ゲームソフト市場は、「約10年ぶりの復調」と、業界専門紙等、各種メディアが報じている。シンクタンクや証券会社が発行する業界レポートも、おおむね同じ論調である。そのうちの代表的な例として『ファミ通』を発行するエンターブレインは、「2006年度の国内ゲーム市場は前年比137.9パーセントの成長」と発表している。CESA(社団法人コンピュータエンターテインメント協会)も業界団体の正式数値として『CESAゲーム白書』の最新版等で、家庭用ゲームソフト産業の復調ぶりをレポートするものと見られている。

 しかしながら、ソフト市場のマクロの統計数値は上昇しているいっぽうで、ゲーム業界の隅々にその恩恵が広がっている感じはしない。「企業業績はすこぶる順調だが、家計単位では実感できない」という、日本経済全体を語る庶民の雑感と、その感覚は似ている。日本経済はともかく、ゲームソフト市場の場合、その要因は明らかである。

 どのゲームソフトもまんべんなく売れ、市場全体が膨らんでいるわけではないからだ。突出した勝ち組がいる。それは任天堂だ。また、任天堂はハードメーカーであると同時にソフトパブリッシャーでもあるのだが、ソフト発売元としてもシェアは任天堂に著しくかたよっている。

 ゲーム業界は過去の栄光を取り戻したのではない。単純に「復活」と呼ぶわけにもいかない、「生まれかわり」と「分割」をしたようなのである。



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  • 2008/08/29 19:46
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