コンピュータの新しい使い道×欲望=ゲーム産業
- Day:2010.01.14 00:01
- Cat:ゲーム
ようは、視野を広げようと言っているだけだが、では、どうしたらいいのか?
ゲーム産業とは何か?
改めて考えてみよう。
任天堂がWiiとニンテンドーDSを出し、ソニー・コンピュータエンタテインメントが、プレイステーション3とPSPを出し、マイクロソフトがXbox360を出している産業?
それにゲームセンターにおかれたアーケードゲームがあり、PCで遊ぶオンラインゲームもあり、最近では携帯電話で遊ぶアプリケーションもある。この分野で、就職をするとしたら、スクウェア・エニックス、カプコン、コナミ、セガ……などがある、って細かく分解していくのは、やめよう。
頭脳をストレッチしよう。
野球でいえばストライクゾーンを広くしよう。
ゲーム産業は、新しいコンピュータの使い道を発見したから生まれたという歴史の見方をしたら、また違った発想が生まれてくるのではないだろうか?
コンピュータは、はじめ戦争で勝つためにつくられた装置だった。
正確に爆弾を投下するためには、性能のよい計算機が必要だった。
ここには「勝ちたい」という欲望がある。
次にコンピュータは、企業が導入した。
仕事を効率よく進めるためには、コンピュータはとても便利な装置だ。
ここには「儲けたい」という欲望が働いている。
さて、
そんなコンピュータだが、戦争のような物騒な使い道ではなく、企業の給与計算のような単調な使い道ではなく、遊びに使ってしまおうとした人たちがいた。
上の映像は1962年にマサチューセッツ工科大学(略装MIT)でつくられたコンピュータゲームだ。タイトルは『Space War!』。当時は趣味としてつくられていたが、それを産業にしたのが、アタリという会社だ。下の映像はアタリの『PONG』(ポン)。日本ではテニスゲームと呼ばれて流行した、最初のアーケードゲームだ。
コンピュータゲームが生まれたわけ。
そこには「勝ちたい」「儲けたい」と同様に、人間の「遊びたい」という自然な欲望が働いている。
すなわち、ゲーム産業とは、人間の欲望を満たすためにコンピュータの新しい使い道を発見した産業、とも言えるのだ。
そう考えると、視界は広がってこないかなぁ。
まだ誰も考えついていないような楽しいコンピュータの使い道。
何が答えかはわからないが、ないわけがない、ということだけは断言できる。
人間の欲望はどこに?
コンピュータの新しい使い道はどこに?
さあ、楽しみながら悩もう。
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