Hisakazu Hirabayashi * Official Blogtorne(トルネ)が山を動かす夢を見る

torne(トルネ)が山を動かす夢を見る

昨日のエントリーの続きです。
『torne(トルネ)』の開発にかかわった3名の年齢を訊いたところで話は終わりました。
その時に私は願っていました。
この3名が幕末の志士のように、歴史を動かしてくれることを。


「通信と放送の融合」と言われて久しい。「通信と放送の融合」は、誰かが勝手に言いだした主張ではなく、もはや定説化した概念で、ひとまとまりの語句として使われている。

わかりやすい例を挙げれば、Wikipediaには「通信と放送の融合」の項がある。
静寂性とパワーを融合させたエンジン――。
自動車のパンフレットに載っていそうな謳(うた)い文句としての融合とは異なるものなのだ。
この「通信と放送の融合」には、言いしれぬ魔力があり、夢見た男たちは多い。
代表的な3名を挙げれば、

孫正義(ソフトバンク社長)。
堀江貴文(元・ライブドア社長)。
三木谷浩史(楽天会長兼社長)。

が、思いつく。
彼らは何をしたか。放送局の株を買った。孫正義はテレビ朝日、堀江貴文はフジテレビ(ニッポン放送)、三木谷浩史はTBSの株主となって支配権を握り「通信と放送の融合」を果たそうとした。

しかし、計画はそれぞれの事情によって実現にいたらなかったのは、衆知の通りだ。
実業家が、巨額な資金を投じて、株主という権限を使っても「通信と放送の融合」は果たせぬ夢で終わったのだ。

同じようなことはアメリカでも起きた。2000年には、アメリカンオンライン社が、テレビ局を傘下に持つタイム・ワーナーを吸収合併。AOLタイム・ワーナー(AOL Time Warner)を設立させている。だが、ITバブルの崩壊によって02年には元のタイム・ワーナーに社名変更。AOLタイム・ワーナーは「通信と放送の融合」どころか、社風が合わない会社同士の合併の失敗例として、歴史に名を残すことになってしまった。

さらにつけ加えれば、孫正義のパートナーだったのは、世界のメディア王とも言われたルパート・マードックだった。マイクロソフトの創業者、ビル・ゲイツも公式の場で「通信と放送の融合」について言及している(1994年COMDEX基調講演など)。

このように名だたる実業家たちが、動かそうと思っても動かないのが「通信と放送の融合」だ。まるで山のようだ。

「通信と放送の融合」をしたいと思うのは実業家だけではない。
大きく言えば国家も考えていることであり、通信・放送融合技術の開発の促進に関する法律までできている。

一昨日、私が体験会で『torne(トルネ)』の開発にかかわった方、3名と会って、頭の中でオーバーラップしたのは、上記の実業家たちの顔、顔、顔だった。

放送局の経営権を握るという手段で豪腕を振るうのではなく、法律の強制力で普及させようとするのでもなく……。楽しいゲームをつくる感覚で、インターネットに接続された状態でテレビ番組を観る。そして、私は現在発表されている『torne(トルネ)』は、原石のようなものだと思うから、これが発展して「通信と放送の融合」と呼べるものになっていったなら、これほど痛快なことはない。あ、そうだ。彼らは「通信と放送の融合」などとは、ひと言もいっていない。見ながらネットとそれを呼ぶ。(下写真は左がテレビ視聴画面、右がインターネットで検索後にWEBサイトに移動した画面)

見ながらネット02

ネクタイをしない、40歳、36歳、36歳のゲームソフト製作者が、9980円の周辺機器で「通信と放送の融合」の山を動かしたとしたら……。私はそんな夢を見ている。

公式サイトが更新され、ムービーがアップされている。



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