Hisakazu Hirabayashi * Official Blog働く人の相似形としての星野仙一

働く人の相似形としての星野仙一

もう、このことを書くのは最後にしますが、予想通り、星野仙一バッシングが起きています。

検索エンジンで「星野仙一」で調べてこのサイトにいらっしゃる方も多いようです。

戦犯。
金の亡者。
選手を潰した。
人を見る目がない。
お友達コーチ陣。
人格者じゃない。

……と罵声の数々があちこちのメディアに。
私のエントリーについてのコメントや、メールでもそういうご意見を多数いただきました。

「プロフェッショナルなんだから責任とれ!」
「せっかくのスター選手を怪我させて、何が日本野球のためか!」

どこかのネットの非人道的な誹謗中傷と違って、皆さんのおっしゃることは理知的だし、それぞれのご主張は間違っていないと思います。

ですが、私が考えてほしいと思ったのは、男は(女性ももちろんそうですが)多かれ、少なかれ、星野仙一だ、ということです。

私に対し、ものすごく失礼なコメントを送られた方がいらっしゃるのですが、IPアドレスから察するに明らかに有名コピー機会社の社員の方なので、多少の皮肉をこめさせていただいて、例をコピー機にしましょう。

たとえば、です。
その方の部下が50台の製品を売りました。
それは、たいした功績です。
したがって、次の目標を100台に引き上げたとしましょう。

その方ご自身も……担当エリアが大幅に広がった、部下が急に増えた、部長が本部長になったというように……いわゆるキャリアアップした、ということも十分にありえたでしょうし、今後もありえるでしょう。

成功し、実績を認められる。
本人は意気込み、一段高いステージに挑戦する。

これは誰にでもある幸福なことです。
優秀な方であれば、なおさらです。

こうして、期待されて意気込んだのですが、失敗することだってあります。
本人は落ち込みます。
周囲は冷たい目で見ます。
閑職に追われるかもしれません。
でも、そのままでは黙っていない、次はどうやって再起するかが、ビジネスマンの真価が問われるのだと思います。

悪口を言ってストレス発散。
気持ちはわかります。

私は完全無欠な人間で、そんなことを絶対したことないなんて、間違っても言えません。
でも、なるべくそういう“憂さ晴らし”的な心を、自分から遠ざけたいものだと思っています。

天下の星野仙一様じゃないんです。

星野仙一をバッシングする人は、もっとゴーマンに「俺も星野仙一も似てるなぁ」くらいに思ってほしいのです。有名人をアガメタテマツルのではなくて。雲の上の別世界の人にするのではなくて。

星野仙一は、私たちの相似形なのです。
星野仙一は、私たちそのものかもしれません。

こうした自覚がなく、口汚いバッシングに興じているということは、自分で自分を小さく見積もっているということです。自分に、自信がないということです。

成功と失敗。
自信と挫折を人は繰り返すもの。

星野仙一は、過去の汚点とどう戦うのか?
戦いぶりを参考にする、反面教師でもいいです、それをよーく見た人間と、ただ“憂さ晴らし”で悪口言っている人間とでは、どこかで差がつく。

世の中は、特にビジネスの神様というのがいるとすれば、そのようにして人間にスコアをつけているような気がしてなりません。
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Comment

週刊文春
酷評しています。星野監督のこと。 
  • 2008/08/29 19:34
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  • 2008/08/29 19:40
ビジネスでも
http://hisakazuhirabayashi.blog95.fc2.com/blog-entry-74.html
の時からこうなることを予想されてたようですね。じつは私は平林さんの講演を、某ビジネスセミナー聞いたことがあり、この人は難しいことを言う人だなという印象を持ったことがありました。でも、それが、だんだんと実感できるようになり、ソフト産業が実際に衰退し、ハードだけが売れ、携帯市場が家庭用市場を抜くのを、見ると、平林さんの先読みが正しいことがわかるのです。いろんな人がクレームを言うかもしれませんが、がんばってください。ブログの復活を喜んでおります。
  • 2008/08/29 19:51
  • リスナー
  • URL
私も難しかった
平林さんを助けに来ました。
>有名人をアガメタテマツルのではなくて。雲の上の別世界の人にするのではなくて。
>自分で自分を小さく見積もっているということです。自分に、自信がないということです。
何度、言われたことか、そして、なかなか理解できなかったです。でも、フリーになって痛感します。その通りだと。サラリーマンにはわかりにくい話です。

  • 2008/08/29 20:04
  • 元部下
  • URL
同感
私も自分のブログで星野監督を擁護したところ幾つか反論のコメントをいただきました。無視しました。世間は冷静に敗因を分析できない。それを煽るマスコミ。世論に乗じてここぞと自己主張する年寄りども。あきれますよね。野球に限らず、この国の言論のあり方には本当に危機感を持たざるを得ません。平林さんのような方が発信し続けることがこの国を少しでも救うことになります。頑張ってください。
  • 2008/09/04 16:16
  • Zambra
  • URL
国を救う
……ことはできませんが、「国を救う」といっただけで、「あなた右翼ですか?」みたいな人は、ひとりでも減らす努力は日々精進しているつもりです。応援、ありがとうございました。Zambraさんもがんばってください。
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