Hisakazu Hirabayashi * Official Blogtorne(トルネ)ユーザーの気持ち

torne(トルネ)ユーザーの気持ち

昨日発売された、torne(トルネ)の感想は、多数のブロガーさんが書いている。
私が思うに「外付けハードディスクのフォーマットは……」や、「PSPへの映像の転送速度は……」といった、技術的な製品レビューが目立つ気がするので、ほかのことを書くことにしよう。

1.トルネはカワイイ

我が家でトルネで番組予約をしていたら、愚息とその同級生たちが遊びに来ていて、当然のように興味を示した。「コレ、何?」と尋ねられる私。まだ、難しい説明をしても意味がわからないキッズがお相手なので、どうやって説明しようかと迷った。迷ったので、とりあえず操作しながら説明しようとした。すると、必然的に下のトップメニュー画面を呼び出すことになるのだが、この画面を見てキッズは、笑顔を浮かべたのを私は見逃さなかった。ある女の子は画面が表示された瞬間に「カワイイ」と言った。

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さらに、このトップメニューはグルグルと回転する。その回転の速度は目にも止まらぬほどの速さである。考えようによっては「目にも止まらぬほどの速さ」で動くインターフェイスというのは無意味か不自然だ。であるのだが、トルネの場合はそれが許されてしまう。許されてしまうどころか、「触ってみたい」という欲求が誘発されるらしい。今度は男の子が「ボクにもやらせて」と言って、コントローラを渡すと、何をするわけでもなくトップメニューのアイコンを高速度で回すだけでゲラゲラと笑っていた。

2.トルネはヤンチャ

冷静になって考えてみた。地デジチューナー&レコーダーというのは、技術的に目新しい製品ではない。「すでに家電製品としていくらでも出ている。それが安価になったのがトルネ」という語られ方を、発表以来ずっとされてきた。確かにその通りだ。

また、私は大型のレコーダーではなく携帯電話とも比べた。携帯電話でワンセグ放送が見ることができ、それを小さなmicro SDに録画できるというのは、改めて考えるとすごいことで「もっと感激してもよかったのに……」と妙な反省(?)をした。

しかし、携帯電話でワンセグ放送を録画しても、けっしてワクワクしなかったのは、そこに規格が見えてしまうからだったように思う。今までは技術的にできることだった。ところが国が定める方針により、規制緩和された。それに従って画一的なサービスがはじまった、との印象を無意識のうちに持っていた。そのせいかワクワクしない。

ところが、トルネは規格はずれの匂いがプンプンとする。前述のトップメニューをはじめとする操作もそうだが、番組の人気が「トル」という単位でわかってしまうのは、かなり規格外の発想だ。これは録画予約することが投票であり、その結果もリアルタイムに見られるという一種のゲームである。だが、解釈のしようによっては、今までサンプル数の少なさなど、何かと問題が指摘されながらも大腕を振るっていた視聴率への挑戦、ともとれる。ありきたりではない、ヤンチャなところがトルネの魅力だ。

3.余談と補足

話は急に飛ぶが、去年は松本清張生誕100周年記念の年だった。
私は氏の作品はほとんど読んだが、その中で視聴率を扱った小説がある。
これを読んでいただくと、上で述べた「視聴率の問題点」がサスペンスを楽しみながら、より具体的におわかりいただけるかと思う。

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4.トルネは私

公共の電波というくらいで、テレビ放送は「公」のものである。ところが、トルネを介してテレビを視聴していくと、「公」のものがドンドンと「私」のものになっていく。録画をすると、その数だけコイン上のモノが画面の背景で動く。この数は個人によって異なる。つまり、たかがコイン上のモノだが「公」は「私」によって異なるものになっている。またCHARTというメニューを開くと、「私」は今までどこのチャンネルを何分視聴したかが記録されていく。「私」が知ることができなかった好みの傾向がわかるのが楽しい。

5.トルネはWii Fit

ここで述べてきた感覚を、何にたとえるとわかりやすいか? ウンウンと考えてみたが、良い比喩が思いついた。トルネは『Wii Fit』に似ている。まず、懐疑的な意見のロジックが両者はとても似ている。「家でフィットネスをするの? フィットネスクラブがあるじゃない」(既存の代替品であるという批判)。

だが、その批判にめげずに、日頃は遊びとは思っていないことを遊びにしてしまったというコンセプトを貫いたこと。『Wii Fit』は運動能力や体重、トルネはテレビ視聴を遊びにしてしまった。そして、Wii Fitもトルネと同じで「私」の記録が残されていくことで、愛着を持ち、継続して使う(=遊ぶ)ようになる。

6.その他

PSPを使ったリモートプレイがいい、という話をしたいが、これは説明がやや専門的になるので、別の機会で述べよう。

あとは……そうそう、プレイステーション3を使い慣れていないユーザーにとって、トルネは終了のしかたがわかりにくいのかもしれない。トルネの操作説明は、基本的には親切設計である。画面内に○×△□の意味が随所で表示されている。しかし、トルネを介してテレビを見ることを止めたり、録画した番組を見ることを止めたりする際のボタン解説がない(ように思う)。

それで困ったのか、「トルネ、買えたんだけどどうやって止めるの?」という質問を私の携帯電話にかけてきた人が2人いた。「コントローラ中央にあるPlayStationのロゴがあるボタンを押せばいいです」と教えた。そういう人は少数だろうか、多数だろうか。わからないが、トルネの使用を止める際に主電源を切るのは、やめたほうがいい。




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Comment

やっぱり遊びじゃない。ワクワクするだけのもの 人を遊びの道具にしてるじゃない。
まあがわたしのこと好きなわけがない
本当に 東京にいますけど話したこともみたこともないわたしを好きなわけがない。待ち合わせいきますけど、自分の遊びに、シナリオでお金までうばいとらないでください。
  • 2010/03/19 14:48
  • いちご
  • URL
比較対象
フィットネスクラブは家に置けないけれど
HDDレコーダーは家に置けるのでちょっと違う気がしました。
torneユーザーいちおしの録画ランキングも見られるしね。

ワンセグと比較するならPSPで持ち出せる点でしょうね。
転送の手間やPSPを持ち運ぶ事が苦じゃない人なら画質もキレイで魅力的だと思います。
ワンセグとtorneの比較となると据え置きか携帯かになるので楽しみ方も別なモノになってくるのでは。

torneは"レコーダーを持ってないPS3ユーザー"にはが付くほどオススメ。そこに尽きると思います。ソフトウェアは優秀だけどチューナーとしては決して安くもないし他の何かと比べて特別な価値があるとは思えないなー。
  • 2010/03/21 18:48
  • にゃー
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  • 2011/01/25 13:35
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