Hisakazu Hirabayashi * Official Blog鬱状態とゲーム業界

鬱状態とゲーム業界



ヒラバヤシさん、あなたはこのエントリーで、非常に大胆なことをおっしゃいました。「はっきり申し上げましょう。昔のゲームソフトは、若者たちの睡眠不足のうえに成立していました。今のゲームソフトは、若者たちの鬱状態のうえに成立しています」と。“鬱状態”というのは、あなた特有の比喩でしょうか? それとも現実をおっしゃっているのでしょうか?





ライヤー博士。
うれしいことに、いや、大変失礼しました、悲しいことにですね、このエントリーは今まで私がたくさんの記事を書いたなかで、最も拍手(Claps)が多かった、つまり共感を得られた記事なんです。

この絶対的に明らかな事実を、どのメディアも、どのジャーナリストも書きません。
もちろん、東京ゲームショウで語られることもないでしょう。それどころか、「日本のゲーム市場規模、史上最高規模に」という数字のマジックが声高に発表され、報道されることが予想できます。

ご質問にお答えすると両方です。
私が博士に申し上げたことは、比喩でもあり、現実です。

まず、ゲームソフトの開発現場に行きます。
これは大変、個人的な感覚で申し訳ないのですが、活気がない。笑顔がない。
社員たちは不安にさいなまれています。開発のリーダーとなるプロデューサーやディレクターは、社員たちのメンタルな相談に乗りながら、「自分もおかしくなりそう」と私のところにやってきます。うつ病などで、休職する者も多く、プロジェクト運営がままならないとも言います。

地下室の手記 (新潮文庫)地下室の手記 (新潮文庫)
(1969/12)
ドストエフスキー江川 卓

商品詳細を見る


極端ですが、『地下室の手記』(ドストエフスキー)を博士は、もちろんご存じですね。
それと同じような絶望感が、開発現場にはあるのです。

さらに、現実として、これは現代日本全体の特徴で、ゲーム業界に限ったことではありません。うつ病(depression)が人前で言える環境が醸成されたと、よく解釈すべきか、驚くべき有病率と悲観すべきかはともかく、現在、日本には少なく見積もって約600万人のうつ病患者がいると、今春の月刊『文藝春秋』に掲載されておりました。

しかも、うつ病は判断が難しい。英語でいうところのmajor depressionなのか、minor depressionなのか。このminor depression、その他、メンタルな病を抱えて働いている、あるいは休職しているゲーム開発者は日本では急増しています。また、私の知人の産業医は「他業種に比べてゲーム開発者は有病率が高い」と言っております。

博士も、そうアシスタントのShinoさんもおわかりかと思いますが、月刊『文藝春秋』でうつ病特集を組む、というのは数年前では考えられないことだと思います。しかし、それが現実です。女性雑誌などでも、うつ病の特集は頻繁に組まれています。

ちなみにGoogleで「うつ病 ブログ」を検索すると何件ヒットするとお思いですか?

実際はこの通りの件数です。
各サイトの中身については、Shinoさん、博士に解説をよろしくお願いします。

鬱状態のゲーム業界。
事例、原因、対処法……書きたいことは、いろいろありますが、今後もこの問題については、焦らずに考えていきましょう。また、ご助言ください。

取り急ぎ、ご質問にお答え申し上げました。

utsu.jpg

FC2 Blog Ranking

Comment

Comment Form
公開設定

Trackback


→ この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
わずか1分で出来る「心と体の元気回復法」
“あなたの体は、悲鳴を上げています” たとえば、うつ状態が長く続くと、下のような「カラダの症状」が出てきます。生理不順睡眠障害頭痛体調不良食欲異常慢性疲労なぜ心に問題が生じると、体にも異常が出てくるのか。それは、ストレスによって、脳の神経伝達物質が乱れ?...
  • 2008/08/30 12:27
  • URL
株主優待
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。