Hisakazu Hirabayashi * Official Blog私のインターネット体験と「あつかましい」告知です

私のインターネット体験と「あつかましい」告知です

私は、2000年前後に起きたITバブルとは縁が遠かった。

そもそも、インターネットというものに対して、冷静なスタンスをとっていた。
インターネットを使い始めたのは早かった。
Windowsのバージョン3.1時代から、ダイアルアップ接続をしている。
パソコン通信を、黎明期から使っていたせいもあるのか、「つながったこと」の興奮は特になかった。電子メールも掲示板も、もの珍しくはない。インターネットの時代になって、「WEBサイトが見られて、さらに便利になったな」くらいの感想しか持たなかった。

去年あたり、いや、今でも?
Twitterを説明するときに「オバマ大統領も使っている」という説明をしながら啓蒙をする人がいた(いる)ものだが、インターネットの登場時は「ホワイトハウスの情報も見ることができる」が常套句だった。なので、インターネットが開通したら、私も素直に意味もなく、まずホワイトハウスのサイトを見たという、今にして思うと、懐かしくも恥ずかしい記憶がある。

「WEBサイトが見られて、さらに便利になったな」。
私はささやかに幸せを噛みしめる程度だったのだが、周囲の反応は違っていた。
インターネットは巨大ビジネスになる、と世間では大騒ぎが起きていた。

大企業はインターネット事業部なるものをつくってしまい、つくったのはいいものの、何をしていいのかわからない……という、笑い話のような相談をされたこともあった。

当時も私の仕事場は渋谷にあった。
シリコン・バレー( Silicon Valley)のValley=谷にかけて、渋谷をビットバレーと呼ぶのが流行となり、若手経営者が集まる交流会が頻繁に行われていた。私は、たまにつき合いで顔を出すことがあったが、「渋谷を日本のシリコン・バレーにするぞー、オー!」という雄叫びをあげる気にはならない。なぜならば、我が愛すべき渋谷という街を、シリコン・バレーにする必要性を、まったく感じなかったからだ。

ピピンアットマークという、ゲームソフトが遊べるインターネット端末をバンダイとアップルが共同で出したことがあった。製品名や会社名でもカフェの名称でも「@」はよく使われた。

ドットコムは「.com」は、絶好のオヤジギャクのネタとなった。
「インターネットで集客『どっと混む!』」……といった、私からしてみると、いかがわしいことこのうえないセミナーの名前を何度も見かけた。だが、そのセミナーも盛況だというから驚いた。

そんなインターネット狂想曲が奏でられていたさなか、繰り返しになるが私は冷ややかだった。

インターネットは偉大なメディアだ。
これも当時の常套句でいえば、「グーテンベルク活版印刷機の発明」以来の出来事かもしれない。

ああ、ここが私という人物の理解されにくいところなのだが、インターネットの凄さは十分に理解している。ただ、凄い通信ネットワークの出現=儲かる。プロバイダー、レンタルサーバー、ネット広告が巨大ビジネスになることはわかっていたが、その勝者はほんの一握りだろう。厳密に言うならば、どんな企業もすぐに儲かる……という単純すぎるほど単純な集団思考には、賛成しかねていたのだ。

当時、私のインターネットに対する考えはこうだった。
理想論かもしれないが、インターネットの効用。

ビジネスの視点から見れば、それは損益分岐点を下げることだ。
損益分岐点が下がることによって、今まで開業できなかった人が開業できる。
簡単な話、東京で店を開業するには数百万、数千万円の資金が必要だが、ネット上で開業するならば、そんなに元手はいらない。

このことを、思想的にいうならばデモクラシーだ。
今までは既得権益を持った人にしかできなかったことが、うーん、あまり好きな言葉ではないが大衆に開放されていく。私は、そういう積年の考えがあって、近頃話題の電子書籍をブームではなく、昔から約束されていた現在ととらえている。

以上でインターネット論は終わり。




以下はモードはがらりと変わって「あつかましい」告知です。
文章もですます調に変わります。

ゲーム作家が、作品名を冠につけて人名を呼ばれることを好まないことを知ってますが、あえて甘えさせていただくと、『バロック』『キングオブワンズ』『ぷよぷよ』『トレジャーハンターG』『魔導物語』等を、監督・脚本・企画した米光一成氏と4月に、おもしろいくらいに意気投合。彼と彼の周囲の優秀なメンバーの皆さんが主催する、「第十回文学フリマ」の電子書籍部にまぜていただき、私が書いた文章も「電書」として出品されることになりました。早い話、私は電子書籍を書いたのです。

iPadが販売されたら……
キンドルの日本語版が正式に発売されたら……
電子書籍の流通網が整備されたら……

を、待つのではなくて、まず動く。
ごちゃごちゃ言わないで、対面販売で売ってしまう。
この実験で何かを学ぶ。楽しむ。苦しむ。
その心意気に「乗った」のです。

私がどんな本を書いたのか。
内容紹介は逆に、米光一成氏がしてくれています。
詳しくはコチラをご覧ください。
どんな端末で読むことができるのか、などのFAQはコチラに書かれています。

開催日:2010年 5月23日(日)
時間:開場11:00~終了16:00
会場:大田区産業プラザPiO
(京浜急行本線 京急蒲田駅 徒歩 3分、JR京浜東北線 蒲田駅 徒歩13分)

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  • 2010/05/20 16:57
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