楽しさは溢れている、喜びがほしい
- Day:2010.06.24 09:58
- Cat:想ったこと
このうちの悪い感情、「怒」と「哀」の区別はつきやすいものです。
怒りと悲しみは明らかに違います。
ところが、良い感情である「楽しい」と「喜ぶ」は紛らわしいように思います。
文章を読んでもらいながら無理なことをお願いしますが、少しの間、目を閉じてください。
閉じたら最近起きた、あるいは今までの人生で経験した「楽しいこと」を思い出してください。よろしいでしょうか?
では、次に「喜んだこと」を思い出してください。
「楽しいこと」のほうが思い出せたことの数は多くなかったですか?
「喜んだこと」って改めて聞かれると意外と少ないことに気づきませんか?
「楽しい」は、わりと手に入りやすい。お金で買え、いつでも、どこでも、たやすく得られるのが「楽しい」です。テレビゲームでも、カラオケでも、居酒屋でも。
逆に「喜ぶ」は、どこかに転がっているようなものではなく、手に入りにくい。
「楽しい」は供給過剰気味ですが、「喜び」には希少価値があります。
「楽しい」は一刻のために。
「喜び」は生涯の記憶のために。
英語の知識は浅学ですが、Entertainmentには「楽しい」だけではなく「喜び」の意味も含まれている。「楽しい」だけを供するのは、英語では薄っぺらな感じになるPastimeになってしまうのではないでしょうか。Pastime=楽しい暇つぶし……?
私がそうですが、今日、あなたは特別なことをしていませんか?
出社まえに深夜番組の予約をするとか、夜まで起きている計画を立てるとか、明日の午前3時に起床する計画を立てるとか。
今日は「楽しい」が溢れている国の人たちが、「喜び」を求める日です。