Hisakazu Hirabayashi * Official Blogアメとムチだけでは「人」は育たない説

アメとムチだけでは「人」は育たない説

  • Day:2010.07.14 12:02
  • Cat:教育
今日は小学生を対象にしたワークショップに参加させていただきます。
自分では「いつもできている」とは思っていませんが、心がけていることがあり、己に言い聞かせるために書きます。

子どもの教育でも、企業内の研修などの場面でも、「アメとムチ」と言う人がいますが、私は、この考え方、好きではないです。

「アメとムチ」。
比喩がとてもよくできていて、わかりやすい。
なんとなく、効果がありそうな感じもする。
そこで、つい使ってしまうのでしょうが……。

そもそも、「アメとムチ」の元の意味は、為政者が大衆をコントロールするための、確かドイツで生まれた政治用語です。国民が反乱を起こさないための運営手法のこと。この例が適切かどうかわかりませんが、「子ども手当て」はアメに属し、「消費税アップ」はムチに属します。

つまり、「アメとムチ」なる言葉には、教育とはほど遠い「だまし」や「目くらまし」みたいなものが、含有物として入っていると思うのですね。

何を言う!
「褒める」と「叱る」は大事ではないか!
……という反論が聞こえてきそうですが、はい、大事です。
あっさり認めます。
私も褒めたり叱ったりすることがあります。

でも、ですね。
できることなら、「褒める」と「叱る」よりも、もう一歩進んだところに行きたいのです。
「褒める」を一歩進めて、一緒に喜ぶ。
「叱る」を一歩進めて、一緒に悩む。(問題解決策を考える)

別次元から「褒める」と「叱る」よりも、一緒にがもっと大切なことだと思うのです。

私は教育学が専門でも、なんでもないのですが、編集者・執筆者の仕事をかれこれ25年間もやってきたんです。この仕事を通じて、一緒にの大切を学びました。

具体的に言います。
私が執筆者として素晴らしい原稿を書いたとします。
それを読んでくださった編集者が「これは素晴らしい」と褒めてくださることは、もちろん、すごくうれしいのです。でも、「私のつくっているこの雑誌が、あなたの原稿によってとても良くなったことが、うれしくて、うれしくてしかたない」と一緒に喜んでもらえることのほうが、もっとうれしい。そして、次回にその方と仕事をするときには、前回以上のパワーを発揮しようとします。

逆もあります。
残念ながら、こっちのケースのほうが多いです。

私が執筆者として素晴らしくない原稿を書いたとします。
それを読んでくださった編集者が「これはダメだ」と叱るのは、職務として当然のことなのですが、悲しい。やる気を失いそうになります。でも、「この良い部分をいかすために余分なものを削るには、どうしましょう?」と一緒に悩んでくださると、ダメなモノ書きも心から救われるのです。

以上、私が考える、アメとムチだけでは「人」は育たない説、でした。
自分がそうされるとうれしいのだから、一緒に喜び、一緒に悩むようにしよう。

Comment

一緒に悩み 一緒に ワークショップてなんですか?きいてもらえるところがある。つくってもらったということに感謝しなさいと、弟にいわれました。ありがとう
  • 2010/07/14 12:35
  • レモン
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