Hisakazu Hirabayashi * Official Blog日本語だけど英語を意識したビジネス会話でいいじゃないか説

日本語だけど英語を意識したビジネス会話でいいじゃないか説

  • Day:2010.08.03 13:42
  • Cat:言葉
前回のエントリーで、日本人の友人がスペインに行き、9月に「スペインのうた、世界のうた」という演奏会を行うことを書きました。

以来、日本、ヨーロッパ、世界、文化、言葉について、いろいろと考えていたのですが、最近、気になるのは、企業の英語化です。

会議もメールも英語で、という企業がでてきて、何かと話題になっていますが、私はこれが良い選択だとは思えないのですね。

脱亜入欧。

この説は「福沢諭吉が唱えた」と学校では教わりましたが、じつは違う……という解釈もあり……諸説紛々のようです。

誰が言ったかはともかく、日本企業の経営者が「会議は英語で、メールも英語」でと縛るのは、脱亜入欧論にも似た、突拍子もない恥ずかしさを感じるのです、私は。

日本的な仕事のしかた。
日本語的な仕事のしかた。

非効率であることは、よく理解できます。
たとえば、今、書いたばかりの「仕事」。

いつもは、なにげなく使っていますが、「仕事」って、仕える事なんですね。
世の中のために仕えるのが、「仕事」の理想なのですが、多くの企業で働く人は、所属組織に仕えています。上司に仕えている人もいます。

だから、上司が会社に残っていると、なんとなく、先に帰宅するのが申し訳ないような気になって、ついついサービス残業。これは日本的・日本語的な「仕事」のしかたの悪い例でしょう。

ところが、英語ならbusyの名詞形がbusinessですから、仕える事とはほど遠い。
忙しくしていることがビジネス、となります。

あと私が日本的な、日本語的な仕事でよくないと思うのは、会議時間が長いこと。
会議で発言しないと気がすまないオジサンというのが、たいていどんな会議にもいて「昨今の景気回復基調と言いながら、国際的な金融情勢は……」なんて一般論を話している。

一般論でもいいんです。でも、
だから、どうする……という英語のビジネスミーティングならば必ずついてくる結論がないと、会議がただの茶のみ話になってしまいます。

最悪なのは「じゃ、そういうことで」という日本語の便利さに甘えすぎた、トンデモナイまとめ。「ま、ひとつ、よろしく」というのもあります。

日本語では単数形・複数形の概念が薄いうえに、主語を省略して話すことが、多いから会議での発言者は、「私」のことを言っているのか、「私たち」のことを言っているのか、不明瞭なことも、ままあります。これも気になるところです。

というわけで、私。
じつは日本のビジネス用語、会議のしかたの改革論者なのですが、その解決方法が「英語で」というのが短兵急だと思うのです。

では、どうすればいいか。
私は、日本語だけど英語のように話すように心がけています。

その発言は、I thinkなのか、You have to doなのか。
主語と(助)動詞をはっきりさせて発言する。
Becauseを明確に述べる。
もちろん、YESかNOかをはっきりとさせる。

つまり、英語的な語順や、英語的な決め事を意識した日本語で、ビジネス会話をすることが、企業にとって重要なこと。形式から入って、全部英語にすればいいってものではないだろうというのが、私の考えです。

私は予測します。
英語しか使わない企業では、将来、人事についての不平等が生じるでしょう。
なぜならば、企業や顧客にいかに貢献したかが純粋に査定されるのではなく、そこに英語の能力というビジネスの主目的ではない評価因子が入り込むからです。

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