Hisakazu Hirabayashi * Official Blog猪瀬直樹・東京都副知事のTwitterの文末

猪瀬直樹・東京都副知事のTwitterの文末

  • Day:2011.02.01 21:51
  • Cat:言葉
アジアカップ準々決勝。
日本、カタールに逆転勝ちしベスト4進出が決まった日のことです。

1月22日、深夜0時20分43秒。
猪瀬直樹・東京都副知事はこんなツイートをしました。

約1300万人に水を供給する東京水運用センターは、サッカーの試合が終わるとみなトイレを使うので、一気に水圧を高める操作をする。現場の人、ご苦労さん。

なるほど、一気に水圧を高めるんだ、そういう操作をする人がいるんだ、ということをはじめて知りました。

だが、気になったのは文末です。
「現場の人、ご苦労さん」が、もったいない。

せっかく前段の文章で労をねぎらい、その仕事の尊さを知らしめているのに、いわゆる上から目線な感じがしませんか。

私は思わず、

@inosenaoki 私ならば、現場で働く皆様、お疲れ様ですと書きます。

と@(Missions)を飛ばしてしまいました。

今日も同じようなことがありました。
午後7時53分38秒。

読売新聞国交省記者クラブは、官僚のリーク情報を書き放しで逃げるつもりかも知れないが、そうはさせない。明後日の2月3日の「東京の地下鉄の一元化」協議会(第4回)後に記者会見するが必ず居合わせてくれ、はっきりさせようじゃないか。絶対に逃げるなよ。

と副知事はツイートしています。

また、私はやってしまいました。

@inosenaoki さんの文末はこわい。強い意志をこわくない言葉で書くことができるのに。そのほうが都民から愛されるのに。

と。

すると、リプライをいただきました。

@HisakazuH 都民の立場で戦っている(弱い都民にはやさしいよ、笑)。巨大組織・既得権益者に対しては断固とした態度で臨まないと勝てない。

とのお返事をいただきました。

趣意は理解しました。
しかし、私は理解することと賛同することを切り分けて考える主義。
以下のようなツイートを連投しております。

@inosenaoki ご趣意理解いたしました。私が作家・猪瀬直樹ファンになったのは、『日本凡人伝』を読んでからでした。「弱い都民にはやさしいよ」の意味が、この場で出ている言葉ではなく、副知事の思想的裏づけがあることも理解したつもりです。しかし‥‥

@inosenaoki 私は東京都民で、文章書きですが、申し上げたかったのは品位です。Twitterでは、品位ある文章をお書きになってほしいという思いがあります。別次元の問題であることを承知して申し上げますが、副知事の一言一句は、都民の誇りにかかわる問題でもあろうかと思います。

@inosenaoki 同時に「断固とした態度で臨んで」いただきたいです。大いに期待させていただきます。それは、Twitterではなく他メディア、メールでも、電話でも、FAXでも、会って話すでも、可能なことかと思います。

@inosenaoki 私はしがない猪瀬直樹なんです。出版社に勤め、物書きになりました。狭い世界(ゲーム業界)なんですが、書いても書いてもよくならない。「ペンは剣よりも強し」は本当か? などと随分と悩みました。

@inosenaoki 景山民夫さんの知己を得ることができました。氏はテレビ業界をよくするために、多くの著作を書きました。しかし業界はよくならず、その後のことはご存知の通り。私は景山民夫になってはいけない、猪瀬直樹になろうと思いました。副知事は私の目指したロールモデルです。

@inosenaoki 書くだけではなく行動もする。私なりに会社をつくったり、経営者に直接提言するなどのことをしました。そうすれば、書くだけの世界よりも、もっとうまく行くと思った。でも、それもまた幻影です。書くだけではなく、行動すれば変革ができるほど世の中は単純にできていません。

@inosenaoki 私が学んだことは2つあります。周囲の人たちは能力と同等に品位を見ています。そして、戦いは一方的に攻めるが勝利の近道にあらず、ということです。

@inosenaoki 簡単に言うならば、丁寧語を使いながら恫喝だってできます。それが行動する言葉のプロの目指すところではないでしょうか。

@inosenaoki 読売新聞国交省記者クラブ各位、官僚のリーク情報を書き放しているようですが、それは不誠実かつ不正確な報道姿勢です。明後日の2月3日の「東京の地下鉄の一元化」協議会(第4回)後に記者会見を行います。必ず出席してください。繰り返します「必ず」ですよ。

@inosenaoki 私ならこう書きます。リプライを頂戴しどうもありがとうございました。また、お目汚しの返信をいたしましたこと御容赦ください。

私の主張を読んでくださった皆様に押しつけるわけでもありません。

言いたいことは、ただひとつなのです。
私なんかとは比べものにならない言葉のプロなのに、もったいない。
副知事のTwitterの文末が、少しでも変化してくれることを望んでいます。


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